社内チャットでの「新入社員から上司へのスタンプ利用」を約半数の上司が肯定、一方で謝罪のスタンプについては約5割が利用に否定的
半数以上の上司が、社内チャットにおける「新入社員から上司へのスタンプ利用」を肯定
テレワークが普及した昨今、ビジネスチャットは従業員同士のコミュニケーションインフラとして欠かせないものになりつつある。このような状況の中、チャットコミュニケーションにおける、新入社員の「スタンプ」の使用について、上司はどのように受け止めているのだろうか。
まず、「新入社員から上司に向けたメッセージにおけるスタンプ利用」について聞いた。すると、「積極的に使ってよい」が23.1%、「使ってよい」が32.1%と、合計で55.2%の上司がスタンプ利用に肯定的という結果に。「使ってよいと思わない」(13.1%)、「全く使ってよいと思わない」(5.6%)を合わせた18.7%を大きく上回った。
30~40代の上司は新入社員のスタンプ利用に寛容
上記の質問への回答を上司の年代別に見ると、30代では59.9%、40代では61.4%が「使ってよい」と回答。一方50代では、30、40代に比べて「使ってよい」と回答した割合が低く、「使ってよいと思わない」(使ってよいと思わない・全く使ってよいと思わない)が合計20.6%と、スタンプ利用への寛容度がやや低下している傾向が見られた。ただ、50代の最多回答は中立意見である「どちらでもない」の35.1%という結果になっている。
シーン毎のスタンプ利用、「了解しました!」は4割以上の上司が肯定
次に、使われるシーンごとのスタンプ利用について調査を実施した。まず、上司から新入社員に対する業務指示後の、新入社員からの「了解しました!」というスタンプが送られてきた場合について、どのように感じるかを聞いた。その結果、「とても良いと思う」が19%、「良いと思う」が27.3%という結果に。あわせて46.3%の上司は、「了解しました!」のスタンプ利用に肯定的であることが判明した。
約5割の上司が「ありがとうございました!」のスタンプを肯定
次に、上司が新入社員の相談に乗った際の「ありがとうございました!」のスタンプについて尋ねた。すると、先ほどの「了解しました!」での回答と同様の傾向が見られ、「とても良いと思う」が17.7%、「良いと思う」が32.5%と、合計50.2%の上司は肯定的な見方をしていることが判明した。
新入社員からの「すみませんでした」のスタンプは、約5割の上司が利用に否定的
一方、新入社員のミスを指摘した際の「すみませんでした」のスタンプについての質問では、「とても良いと思う」が14.5%、「良いと思う」が19%と、肯定的な見方をする上司の割合は、上記の質問と比べ減少傾向となった。逆に「悪いと思う」が27.1%、「とても悪いと思う」が21.6%と、合計で48.7%の上司がスタンプ利用に否定的であることが判明した。ビジネスチャットにおけるスタンプ利用は、ケースバイケースの対応が必要のようだ。
オンラインでのコミュニケーションが必須となったニューノーマルの時代には、文字だけでは伝わりづらいニュアンスを込められる「スタンプ」を利用したやり取りが増えていくだろう。スタンプは、上司や先輩が率先して使うことで、チームの活性化や組織の文化づくりにつなげることができる。ただ、絵文字やスタンプといったやり取りでは、コミュニケーションエラーが起きやすい。そうならないために、まずは上司と部下の信頼関係を確立することが求められそうだ。
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