ビジネスパーソン1,000名に「会社ファン度」を調査。社員のエンゲージメント向上に重要な要素とは?
一般社員と役員・部長職では自社への愛着に顕著な差が
会社への“ファン度”を構成する要素と影響因子とは?
次に、タンタビーバが導き出した独自指標の「会社ファン度」(社員が会社のことをどれくらい好きか数値化したもの)の測定結果を見てみよう。測定方法は、1)会社に関わる10の設問に対する社員の回答を因子分析し、「会社を好きかどうか」を構成する要素を調べ、2)重回帰分析を用い、その要素を高める項目を洗い出す、というものだ。
まずは因子分析の結果、「会社ファン度を構成する要素」として「会社への誇りと満足」と、「仲間との協働による、お客様の喜びの実現」が重要な役割を担っていることが判明した。
続いて、ひとつ目の要素である「会社への誇りと満足」に影響を与える因子を調べると、「成長と多様性の尊重」、「理念浸透の実現」、「助け合い協力の文化」、「心理的安全性」の4つが導き出された。その中でも、「成長と多様性の尊重」および「理念浸透の実現」は、特に重要な要素として上位に挙がっている。
次に、ふたつ目の要素である「仲間との協働による、お客様の喜びの実現」を高める因子を同じように洗い出すと、「助け合いと協力の文化」、「ありのままの自己の受容」、「理念の明文化」、「心理的安全性」の4つの因子が、ポジティブな影響を与えていると判明。特に「助け合いと協力の文化」と「ありのままの自己の受容」は、重要な要素として上位にあがった。
会社への愛着度が増す背景を可視化した本研究によって、企業エンゲージメントの取り組みに重要な気づきを与えたと言えそうだ。愛社意識の醸成には、社員の多様性を尊重する「個人への働きかけ」と、経営理念の浸透といった「組織の舵取り」が両軸で関係していることが窺える。エンゲージメントを課題とする企業は、現在の取り組みを振り返る指標として、本結果を参照してみてはいかがだろうか。
Amazonギフト券(1,000円分)を30名様に贈呈!
また、入会者全員にビジネスに役立つ話題の書籍等と交換できるPRO-Qポイント「100ポイント」もプレゼント中!
プロフィールPROFILE
PRO-Q 編集部
PRO-Qは「人事/営業・マーケティング/経営者/財務・経理/ITエンジニア」の職種に特化したアンケートメディアです。 職種ごとのサイト展開で、専門テーマのアンケートを毎日実施中。編集部が厳選したトレンドニュースやアンケート調査レポート、PRO-Q著名人インタビューなどを掲載中。 ビジネスに役立つ知識の情報源として、「PRO-Q」をご活用下さい。
この記事にコメントする