経理が変わると、日本が変わる。経費精算システムを展開する株式会社ラクスがフォーラムを開催

クラウド型経費精算システム「楽楽精算」などを展開する株式会社ラクスは2019年9月18日、東京都港区内のホテルで「RAKUS Cloud Forum~苦楽より楽だけするための経理会議~」と題したフォーラムを開催した。同フォーラムは今回で3回目。
登録者は過去最高の1,600人に上り、訪れた各企業の経理関係者らは、業務のIT化や質的向上に理解を深めた。冒頭、同社代表取締役の中村崇則氏が挨拶。「経理は経営管理であり、会社の中で最も重要なポジションの一つと考えられる。
それにもかかわらず、雑務に追われるあまり、本来のクリエイティブな仕事ができていないことが多い。どうしたら経理業務が楽になるか、楽した分の時間や労力を何に分配すべきかを共に考えたい」と呼びかけた。同フォーラムでは、慶応義塾大学大学院教授である岸博幸氏の特別講演、お笑い芸人・プロデューサーの古坂大魔王氏と漫画家の三田紀房氏によるパネルディスカッションなども行われた。
ここでは、中村氏による基調講演「経理がリードし、創り出す日本の未来」を紹介する。

中村 崇則(なかむら たかのり)
株式会社ラクス 代表取締役
1973年山口県生まれ。神戸大卒。1996年、日本電信電話株式会社(NTT)入社。同社在籍中に無料メーリングリストサービスを展開する合資会社DNSを設立。2000年に株式会社インフォキャストに改組し、楽天株式会社の完全子会社となる。同年、ITエンジニアの育成を事業とする株式会社アイティーブーストを設立し、代表取締役に就任。2010年1月、株式会社ラクスに社名変更。2015年、東証マザーズに上場。現在3万社以上にクラウド・コンピューティングサービスを提供している。

日本の人口減少と、企業が直面する課題

当社は「中小企業を強くする」をミッションに掲げ、「楽楽精算」や「楽楽明細」など複数のクラウドサービスを提供しています。おかげさまでサービスは高く評価されており、2019年8月末時点で東証マザーズ時価総額TOP10にランクインしているほか、米国ビジネス誌『Forbes』のアジア版である『Forbes Asia』では「Forbes Asia’s 200 Best Under A Billion 2018」に選出されました。

さて、ここで日本が現在置かれている、社会やビジネス環境について考えてみたいと思います。ご存知のように、日本は人口減少が続いています。2004年の1億2,784万人をピークに、2030年には1億1,522万人になると言われています。2019年9月時点で1億2,615万人ですので、次の10年で神奈川県の人口に相当する約1,100万人が減少する計算です。この数字だけを見ても、人口減少が経済に与えるインパクトが非常に大きいことは想像に難くないでしょう。

この規模でマーケットが縮小すると、「一生懸命頑張れば何とかなる」という話ではすみません。国としても、企業としても、発想の転換が必要です。加えて日本は急速に高齢化が進んでおり、生産年齢人口はさらに速いペースで減少しています。現在は働き方改革により、残業を減らす、休みは増やすといった時間軸での働き方が主になっていますが、生産性の向上など次の一手を考えないと、この先今の人手不足がさらに深刻になるのは間違いありません。

クラウドは低コスト・低リスク。単純作業の自動化で「楽」を目指す

一方で、業務量を減らせるかというと、なかなかそうもいきません。一定量、どうしてもしなければいけない業務は発生します。では、どうすればよいのか。単純作業やルーティンワークなどは、積極的にITに任せることを考えてほしいと思います。

もしかしたら、IT化には莫大な予算がかかるのではないかと不安を抱くかもしれませんが、当社が提供している「楽楽精算」をはじめ、最新技術のクラウドであれば、その問題を解決できます。クラウドの最大メリットは、導入コストの低さです。多くの場合、月額数万円で利用できる上に、解約はいつでも可能です。

さらに、すでに出来上がったサービスを使う形式なので、「自社開発で作ったはいいが、思うような性能はなかった」ということも起こり得ません。つまり、低コスト低リスクでIT化を実現できるのです。クラウド市場はグローバルに拡大しており、先行するアメリカでは、今や企業内で複数のクラウドサービスを使うのが当たり前になっています。いずれ日本もそうなるでしょう。実際、当社のサービスも、ここ数年で急激に導入件数を伸ばしています。

この先の未来に向け、企業は選択と集中に専念し、より戦略的に動くことが求められます。この時、重要な役割を果たすのが経理です。何を選択し、何に集中すべきなのか。それを把握できるのが経理だからです。経理がより積極的に動き、経営への助言などクリエイティブな働きをすることで、企業は大きく発展できるはずです。

だからこそ、クラウドサービスなどで日々の単純作業を減らし、もっと「楽」をしてほしいと思うのです。ここには、皆さんの仕事を楽にするヒントがたくさんあるはずです。ぜひ一つでも二つでも持ち帰り、これからの発展の一助としていただければ、これに勝る喜びはありません。

経理がクリエイティブな経営戦略を提案することで、企業はより強くなる

中村氏の基調講演の後、報道関係者向けに「コンセプトブース体験ツアー」が実施された。ツアーでは、株式会社ラクスの「楽楽精算」が導入されることで、紙の領収書の保管や手作業での押印が不要になる実例などが紹介された。経費に関わる全ての処理を一元管理できるシステムのため、手入力がなくなることで、申請者、承認者、経理部門全員が楽になるほか、経費精算にかかる時間が1/4に短縮できるという。参加者は申請者の立場で実際に「楽楽精算」を使用し、経費処理が「楽」になることを体感した。

このほか、展示ブースには経理などバックオフィス全般に向けた各種クラウドを展開している企業をはじめ、RPAや音声技術など最新のテクノロジーを持つ企業が自社サービスを紹介していた。

ツアー中、中村氏への囲み取材も行われた。参加者から「『楽楽精算』を使うことで、経理と経営の関係がより密接になった事例はあるか」という質問に対し、中村氏は「自社のことになるが」と前置きした上で、「経理に時間ができたことでコミュニケーションの頻度が増し、アドバイスをもらう場面も増えた」と回答。またクラウドシステムの導入もさることながら、人を巻き込み、単純作業をなくすことを意識することも大切だ、と説いた。

クラウドをうまく利用することで、経理担当者は予算策定や月次決算など、よりクリエイティブな仕事に集中することができる。どの企業においても、経理という仕事がなくなることはない。数字入力は効率的に自動化されるべきで、そこからあがってきた数字を見て課題を抽出し、経営状況を経営者に伝えるのが経理の役割であり、今後求められるスキルだろう、と語っていた。

撮影/村上宗一郎、文/中谷藤士

RAKUS Cloud Forumオフィシャルページ
株式会社ラクス
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