~副業社員の確定申告に関する調査から~ 副業経験者の約半数が確定申告を苦にせず。理由は会計サービスの充実
副業事情で気になるのは、やはり収入ではないだろうか。ズバリ『副業での平均月収はどれくらいですか?』と聞いている。結果は「10~15万円」が37%で最も多かった。20万円以上の高額な収入を得ている人も全体の14%いた。
※株式会社シューマツワーカー調べ
副業をする上で、お金の管理は欠かせない。経費をまとめ、確定申告の必要があるためだ。ではどのように管理しているのだろうか。最も多かったのが「有料アプリ」の51%。これは、freeeやマネーフォワードといったクラウドと連携したスマホ用のアプリも含まれる。
※株式会社シューマツワーカー調べ
青色申告会が会員に販売している会計ソフト「ブルーリターンA」を利用している人も2%いた。会計に特化したアプリやソフトが、副業に関わる手続きを楽にしていることが分かる。
1年分のお金の流れをまとめ、税務署に提出する確定申告。わずらわしいと思っている人は46%と意外にも約半数にとどまった。
※株式会社シューマツワーカー調べ
わずらわしいと感じる理由も聞いている。下のグラフがその結果で、最も多かったのが「面倒だから」(63.2%)。副業解禁によって初めて確定申告する人も多かったためか、「何から始めていいかわからない」(36.8%)、「やり方がわかりづらいから」(47.4%)という声も多く挙がった。
※株式会社シューマツワーカー調べ
確定申告には、申告書を作成する必要がある。どのような手段で作り、申告しているのか質問しており、結果をまとめたのが下のグラフだ。
※株式会社シューマツワーカー調べ
お金の管理同様、会計ソフトを使用して申告している人が約半数を占めた。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」の利用者も存外多く、会計ソフトに次ぐ23%。2019年からスマートフォンで申告できるようになったため、利用者が増加したと考えられる。
レポートで、副業に関する税金に詳しい税理士の橋本達広氏は、推奨できる確定申告方法として次のように解説している。
「有料会計ソフトを使う場合、個人事業主の方には値段も安い「弥生会計」と「マネーフォワード」がおすすめです。一方、顧問の税理士がいる場合は、その税理士が使っている会計ソフトを利用した方がデータの受け渡しがスムーズになります。また、副業であれば基本的に雑所得となります。貸借対照表を作成する必要もないので、ソフトに入力せずに収入と経費についてExcel等で管理して、国税庁の確定申告書作成コーナーで作成するという方法がおすすめです」
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